お子様特有の病気|藤井寺 道明寺駅すぐの泌尿器科|停留精巣 陰嚢水腫 夜尿症(おねしょ) 精巣捻転症、附属器捻転症 など

なんぽう腎・泌尿器科クリニック
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お子様特有の病気

お子様の泌尿器疾患もご相談ください

小児は成人に比べると体が未発達なのはもちろんですが、同時に身体のあらゆる臓器も発育途上にあり、その機能自体も未成熟です。そのため成人とは検査や治療の方法も違ってきます。
当院では、尿が作られる腎臓、尿が体の外に排泄される通り道である尿路(尿管、膀胱、尿道)をはじめ、精巣や陰茎、子宮・腟などの内・外性器に疾患をもつお子様を対象にした診察・治療を行います。気になる症状が見られた際には、お気軽にお問い合わせください。

このような症状がみられたらご相談ください

  • 精巣(睾丸)が陰嚢内にない
  • 陰嚢が腫れている
  • 陰嚢内容(睾丸)を痛がる
  • 幼児期を過ぎても夜尿症(おねしょ)が治らない
  • 尿検査で血尿やたんぱく尿を指摘された
  • おしっこの色や臭い、回数などがおかしい
  • おちんちんの皮が剥けない(男の子)
  • おちんちんを痛がる、痒がる(男の子)
  • おちんちんの先が赤く腫れている(男の子)
  • またの部分を痛がる、痒がる(女の子)
  • おしっこが出なくて、痛がる など
  • 原因不明の発熱を繰り返す

泌尿器科でみる主なお子様特有の病気

停留精巣

精巣は、出生近くに下腹部側方にある鼠径管を通って陰嚢内まで下降していきます。出生時の男児において、精巣の下降が不完全で陰嚢内に触知しない状態を「停留精巣」といい、子どもをつくる能力が低くなるとされています。

治療の基本は手術的に精巣を本来の陰嚢内に固定することです。遅くとも2歳までには手術が必要と考えられています。出生時に本症と、陰茎が小さい(矮小陰茎:わいしょういんけい)、尿道口が陰茎先端にない(尿道下裂)、鼠径部が膨らむ(鼠径ヘルニア)などの病気が合併している時には直ちに小児泌尿器科をうける必要があります。乳児検診で「停留精巣」と指摘された時も、速やかに小児泌尿器科に受診して相談しましょう。

陰嚢水腫(交通性)

陰嚢水腫は乳幼児に多くみられる疾患であり、陰嚢内(精巣の周囲)に水が溜まる病気です。そのため、陰嚢が膨らんだり、左右の大きさに違いが生じることもあります。なお痛みを伴うことは、ほとんどありません。

この陰嚢水腫は、成人でも発症しますが、小児の陰嚢水腫は「交通性」と呼ばれ、本来なら閉じていなければならない腹膜の先が閉じなかったことにより、腹膜と陰嚢の間に交通性(つながっている様子)が生まれ、腹水が漿膜に溜まってしまうことが原因です。

この症状は、自然と治ることが多いので、しばらくは経過を観察します。ただし、3歳頃になっても治癒しない場合や、鼠径ヘルニアを合併する場合、また本人が気にしていたり、歩きにくかったりする場合などは手術療法を行います。

精巣捻転症、附属器捻転症

精巣捻転症は、精巣がそれにつながる精索(せいさく)を軸としてねじれて血管が締め付けられるため血流が途絶し、精巣が壊死する病気です。
思春期前後に多く、寝ているときに発症することが多いのが特徴です。激しい陰嚢部痛で始まり、次第に陰嚢内容が腫れてきます。吐き気や嘔吐を伴うこともあり、症状が正確に伝えられない年少児では、「おなかが痛い」という訴えのために見落とされることがあります。6~12時間以内に血液の流れを回復しないと精巣は壊死しますので、発症早期の診断治療が重要で医師や患者がこの疾患を念頭におくことが重要です。
治療は、ねじれた精索を戻して血液の流れを回復させて精巣を陰嚢内に固定することで、緊急手術として行われます。

附属器捻転症は、精巣近傍の退化するべき組織(精巣垂や精巣上体垂)がねじれてしまう状態で、精巣への影響はありません。昼間活動中に突然発症することが多く、痛みは比較的軽いとされています。付属器捻転症が明らかであれば手術は不要で、炎症や痛みを和らげる薬剤の服用で経過観察します。

膀胱尿管逆流症

腎臓で作られた尿は尿管を通って膀胱に貯められますが、尿管と膀胱のつなぎ目の異常のため膀胱に貯まった尿が再び尿管さらには腎臓に逆戻りする現象を膀胱尿管逆流といいます。
尿管と膀胱の接合部が生まれつき(先天的)弱く、逆流を防止する「弁」の働きがない場合と、膀胱や尿道の異常のため尿管膀胱接合部が二次的に弱くなり逆流が発生する場合とに分けられています。
高熱、下痢や嘔吐、不機嫌といった症状が見受けられます。
治療は、尿路感染予防のため少量の抗生物質あるいは抗菌薬を継続的に服用する方法と、逆流そのものを手術で止める方法とに分かれますが、子供の年齢と性別(男女)、逆流の程度、腎臓の傷の有無、尿路感染症の頻度と程度などを総合的に考えて判断することになります。
風邪の症状がないのに、高熱を何度も繰り返す場合には、一度ご相談下さい。

先天性水腎症

腎臓で作られた尿は腎盂(じんう)から細い管(尿管)を伝わって膀胱に流れ込みますが、その通り道が何らかの原因で腎盂が拡張した状態を水腎症と呼びます。子供で見つかる水腎症のほとんどは先天性の原因で尿の通りが悪くなったものです。
症状としては、腎臓や尿管に尿が貯留して大きくなるため、これをお腹のしこりとして触れたり、お腹の痛みを示したり、あるいは貯留した尿に細菌が感染して高熱を出すこともあります。
軽度の場合は、拡張が自然に良くなることが多いようです。手術をするかどうかは子供の年齢と水腎症の程度、腎機能、尿の流れの状態や痛みなどの症状の有無により判断されています。

夜尿症(おねしょ)

幼児期を過ぎても夜間や睡眠中に無意識に排尿することを夜尿と言います。5~6歳を過ぎても続くおねしょは、夜尿症として診療の対象になります。小学生の中でも10~20人に一人の割合でおねしょをすると言われています。
夜尿症の治療に際しては、夜間尿量を減らす、および夜間膀胱容量を増やすということが大切です。夜間尿量を減らすには、抗利尿ホルモンを使用します。また、夜間膀胱容量を増やす対策には、夜尿アラームや抗コリン剤を用います。

亀頭包皮炎(おちんちんの痛み)

お子様が「おちんちんが痛い」と訴えている場合は、亀頭包皮炎が疑われます。よく見られる症状としては、おちんちんの皮が赤く腫れていて、触った時や排尿時に痛がります。また、おちんちんの先からは黄色っぽい膿が出ていることもあります。これは亀頭と包皮の間に常在菌が繁殖して炎症を起こしている状態です。
乳幼児の男子で包皮と亀頭が癒着してしまった陰茎はめくることが困難なので、その間に恥垢が溜まってしまい、不潔な状態になります。そこに表皮ブドウ球菌やレンサ球菌が感染することで炎症が起きるのです。この症状は、小学生以下のお子様によく現れ、中学生以上になると減少していきます。
治療では、まず包皮を向いて膿を出します。そして消毒後に、抗生剤の軟膏を塗ります。再発を予防するために、包皮を清潔に保つことも大切です。なお、真性包茎により、亀頭包皮炎を何度も繰り返すのであれば、包茎手術を行うことも考えられます。

当院で扱う主な病気
当院で扱う主な病気
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