尿路結石症とは
腎臓から尿道までの尿路に結石が生じるのが尿路結石症であり、腎臓内に結石がとどまっている間はとくに痛み感じませんが、結石が尿管に移動して尿管や膀胱などに詰まると、背中や腰から下腹部あたりにかけて激しく痛み、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
この結石は、尿の中にあるとされるシュウ酸やリン酸といった成分にカルシウムが結合することでできると言われています。なお、この病気は、30~40歳くらい(壮年期)の男性と閉経後の女性に多く見られます。なお、結石が腎臓内にある場合は腎結石、尿道にある場合は尿道結石、膀胱内に留まっている場合は膀胱結石、尿管にある場合は尿管結石と呼ばれます。
尿路結石症の治療について
治療では、まず痛みを抑え、結石が小さいうちは排石を促す薬剤を服用して頂き自然排石を待ちます。しかし、大きな結石や自然排石が難しいと判断されたケースでは、体外衝撃波結石破砕手術(ESWL)やレーザー砕石器などを用いた内視鏡手術で治療を行います。